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日本IBM、大和研究所に関する最新活動内容や研究・開発ビジョンなどを紹介 |
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米IBMでは、研究・開発体制をワールドワイドで一元的に統合管理しており、例えば、大和研究所内の東京基礎研究所は、世界8カ所にある基礎研究所のうちの1つとなる。坂上氏は、まずIBM全体の研究・開発への取り組みについて、「IBMでは、グローバルに統合化された企業を目指しており、研究・開発体制においても、地域や場所に関係なく、すべての製品を統一されたプロセスで開発できる環境を整えている。また、世界各国の拠点において、共通の開発手法・開発ツールを活用することで、効率的なグローバル協業を実現し、高品質で、より優れた製品・サービスの迅速な提供を可能にしている。これにともないR＆Dモデルも変化しており、これまではIBM1社で開発に取り組んでいたが、現在は、オープンの世界で、グローバルに多様な分野の人々とコラボレーションしながら開発を進めている」と述べた。 【お詫びと訂正】 初出時、大和研究所自体が世界8カ所にある基礎研究所のうちの1つとしておりましたが、正しくは「大和研究所内の東京基礎研究所」でありました。お詫びして訂正いたします。 コラボレーションによる研究・開発の代表例としては、世界最高速のスーパーコンピュータ（Roadrunner）、メイヨークリニックの画像処理システム、大規模マルチエージェント交通シミュレーター、IBMテープ製品（LTO）、テキストマイニングツールのOmniFind Enterprise Editionなどがあるという。
このように、世界と日本の2つの視点から先端技術の研究・開発を進めている大和研究所。その研究・開発ビジョンについて坂上氏は、「単に優れた製品を開発するだけでなく、実際にユーザーに使ってもらって、社会にインパクトを与えるイノベーティブなソリューションを創出することを目指している」と説明する。そして、これに向けて「インダストリー・ソリューション」と「インフォメーション・ソリューション」の2つの領域にフォーカスしているとした。 インダストリー・ソリューションでは、“モノを作らないモノづくり”をキーワードに、顧客の研究・開発・製造のプロセスにおいて、大和研究所のもつインフラ技術や組み込みソフトウェアなどを提供することで新たなイノベーションを目指している。また、エネルギーと環境への取り組みとして、インテリジェントな交通システムの実現によって交通渋滞の緩和やCO2排出量、エネルギー使用量の削減を図るとともに、効率的なエネルギー技術とサービスによるIT施設・運用の効率化、および積極的なエネルギー管理などに注力している。 インフォメーション・ソリューションでは、クラウドコンピューティングをベースに、情報検索やデータ解析、言語処理といったテクノロジーを活用し、さまざまなソリューションで利用されるすべてのデータに価値をもたせるサービスの提供を目指している。 ■ ＵＲＬ 日本アイ・ビー・エム株式会社 http://www.ibm.com/jp/
（ 唐沢 正和 ）
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