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米VMware製品・ソリューション担当バイスプレジデントのラグー・ラグラム氏
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ヴイエムウェア株式会社は8月6日、米VMware製品・ソリューション担当バイスプレジデントのラグー・ラグラム氏の来日にあわせて、同社の取り組みに関する記者説明会を開催。先日発表されたVMware ESXi無償提供の意義などについて語った。
ラグラム氏はまず、仮想化利用が大企業だけでなく中小規模の企業にも広がっている点を紹介。「ワールドワイドで12万社がVMwareを採用していただいている。そのうち77%は従業員1000名以下の企業。仮想化は大規模企業だけでなく、中小規模の企業でもメリットが受けられることを示している」と、多くの企業で仮想化が使われていると紹介。
仮想化の使われ方についても、「サーバー統合を目的とした使われ方から、サーバー環境を自由に拡張したり、運用の自動化といった高度な利用方法にまで進んでいる」と、サーバー統合のイメージが強い仮想化だが、HAやDRといった柔軟かつ可用性の高い使われ方になっていると述べた。
またラグラム氏は、VMware Infrastructureを中心としたデータセンター向け製品の基本戦略として、「フットプリントの拡大、製品価値の増大、多数のプロダクトの提供、の3つを柱として取り組んでいる」と説明する。
フットプリントの拡大については、VMware ESXiの無償提供による利用者の拡大を行う。「これまでもVMware Serverなどの無料製品を提供していたが、今回VMware ESXiの無償提供を開始した。誰もが自由にダウンロードできるので、仮想化のメリットを享受していただきたい」と紹介。また、VMware ESXiからVMware Infrastructureへ手軽にアップグレードできることなども述べ、必要に応じて環境を整備できるメリットを強調した。
製品価値の増大については、インフラ製品の強化、アプリケーションの充実、管理機能の強化など、同社製品の基本機能を引き続き強化することで、魅力ある製品に高めるとした。プロダクトの提供に関しては、パートナーとの協力関係が重要とし、ハードウェアからアプリケーションまで幅広い分野のパートナーと連携して取り組んでいくと述べた。
そのほか、デスクトップの仮想化への取り組みも紹介。「VMware Workstationを1999年に発表して以来、VMwareはデスクトップの仮想化に取り組んでいる。現在では、デスクトップデリバリーを実現するVMware Virtual Desktop Infrastructureを提供しており、これを利用することで、効率的なデスクトップ運用が可能になる」と述べた。
■ URL
ヴイエムウェア株式会社
http://www.vmware.com/jp/
( 福浦 一広 )
2008/08/06 18:29
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