8月19日(米国時間)から米国サンフランシスコで開催されている米Intelの開発者向けセミナー「Intel Developer Forum(IDF)2008」において、米VMwareと仮想化の新しいI/Oシステムに関するデモが行われた。
デモが行われたのは、現在開発が行われている次世代CPU「Core i7」やXeonの最新世代でサポートされているVT-d(Intel Virtualization for Directed I/O)を利用して、仮想マシンに直接I/Oをマップするもの。これにより、仮想マシンから直接HDDなどを扱うことができるために、ディスクアクセスのパフォーマンスやネットワークのパフォーマンスが劇的にアップする。
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VT-dのデモ内容。VT-dを利用することで、仮想マシンから直接CPUやNICにアクセス可能になる
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SPECjbb2005でのベンチマーク結果。NICを直接扱えるVT-dのパフォーマンスの高さをアピールした
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現在、IntelとVMwareでは、インプリメントの作業を進めており、2009年にリリースされる新しい仮想環境ソフトで導入が予定されている。
また、この仮想環境ソフトでは、Core i7で新たに追加されるFlex Migrationの機能もサポートされる予定だ。これにより、新しいハードウェア環境でも、古いハードウェア環境でも、自由に仮想マシンを移動させることができるため、企業においては同じスペックのハードウェアばかりを集めて仮想マシンファームを構築しなくても、Flex Migrationがサポートされていれば、新しいハードウェアを導入しても、問題なくVMotionを行うことができるようになる。
■ URL
Intel Developer Forum
http://www.intel.co.jp/idf/
( 山本 雅史 )
2008/08/20 18:05
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