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Core i7の新しい電源管理システム-CPUコア単位で電流オフに

IDF 2008レポート

 8月19日(米国時間)から米国サンフランシスコで開催されている米Intelの開発者向けセミナー「Intel Developer Forum(IDF)2008」において、Core i7の新しい電源管理システムとターボモードに関する発表が行われた。

 電源管理システムでは、CPUコアごとに電源を完全にオフにすることで、使用していないCPUコアが無駄な電流を消費することを押さえる。また、CPUコアの電流をオフにすることで、他のCPUコアに電流を回し、ターボモードとして、より高速にCPUコアを動作させることができる。


Core i7で追加された電源コントロール回路により、CPUコアの電流を0にすることができる 電源のオン/オフを行うために、新しいゲート回路が開発された CPUコアの電源のオン/オフを集中管理するためのパワーコントロールユニット(PCU)がCore i7には入っている

 Core i7は、4つのCPUコアを持っているが、Intelのハイパースレッディング技術により、1つのCPUを仮想的に2つにして利用することができる。この機能により、最大8つのCPUを持つプロセッサとして利用することができる。


ターボモードでは、Core i7のCPUコアが停止して消費電力が低減している分を使って、動作しているCPUコアをターボモードで動かす 停止したCPUコアの電力を別のCPUコアに割り振る これにより、ターボモードを使っても、消費電力は低減する

 サーバー分野において、ハイパースレッディング技術のサポートは、CPUを効率よく利用する方法になるだろう。データベースやミドルウェアなどの動作では、入力待ちやHDDへのアクセス待ちなどで、多くのアイドルが起こっているため、この時間を使って仮想的なCPUを構築することで、システム全体のパフォーマンスをアップすることができる。



URL
  Intel Developer Forum
  http://www.intel.co.jp/idf/


( 山本 雅史 )
2008/08/21 12:20

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