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ソリューション&プロダクトマーケティング部長の遠藤敦子氏
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今回の施策の2本柱。SMB市場へのアプローチを強める
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株式会社シマンテックは10月9日、メールセキュリティ戦略に関する記者発表会を開催。メールセキュリティアプライアンス製品のソフトウェア版(仮想アプライアンス)「Symantec Brightmail Gateway Virtual Edition(以下、SBGVE)」を投入し、「これまで同分野でアプローチできていなかったSMB市場に向けて競争力向上を図る」(ソリューション&プロダクトマーケティング部長の遠藤敦子氏)という方針を明らかにした。
メールセキュリティ分野の戦略では、「SMB市場における競争力向上」と「仮想化など新たなニーズへの対応」を、2つの大きな方針とする。
その前提として、まずゲートウェイスパム対策製品ラインアップの名称統一を図る。従来のネットワークバウンダリ製品「Symantec Mail Security 8160(SMS 8160)」、ゲートウェイアプライアンス製品「Symantec Mail Security 8300(SMS 8300)」、ISP向けのメールセキュリティ製品「Symantec Brightmail AntiSpam」の名称を、「Brightmail」ブランドで統一。それぞれ「Symantec Brightmail(SB) 8160」「SB 8300」「SB Message Filter」に改める。
また、従来「Antispam」「Antivirus+Antispam」「Premium Content Control(メールセキュリティのポリシーセット)」と分割されていたライセンスを、「Brightmail Gateway」という新ライセンスに統合。このライセンス1つで3種の機能がすべて利用できるようにした。さらに、これまでのオープンプライス戦略から、小売希望価格を提示するリストプライス戦略に趣旨替えするという。
これら施策の意図について遠藤氏は「複雑だったライセンス体系を統合することで、SMB市場への競争力を強める考え。またリストプライスとすることで容易に競合比較を行えるようにするなど、顧客に対して分かりやすく、というのが今回の狙い」としている。
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Brightmailへブランド統一される製品
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ライセンスを一本に統一
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リストプライス戦略へ変更。SB 8300シリーズの価格例
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ソリューション&プロダクトマーケティング部 プロダクト&プログラムマネージャの今村康弘氏
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新たなニーズへの対応としては、特にサーバー仮想化のニーズをキャッチアップするため、仮想アプライアンス製品SBGVEを投入する。これは「SMS 8300」改め「SB 8300」と同様の機能をソフトウェアとして提供する製品で、仮想化環境での利用を想定したものとなる。「VMware ESX Server v3.x」と「VMware Server 1.0.4(テスト・デモ環境のみサポート)」に対応し、これらの環境上で動作させることで、物理インフラの追加や構成変更を行わずにフィルタ機能などのキャパシティを調整できるのがメリット。SB 8300と同じユーザー規模に応じたライセンス体系で提供を行う。
ソリューション&プロダクトマーケティング部 プロダクト&プログラムマネージャの今村康弘氏は「今回の施策で、当社が強い大企業・中堅企業に加え、SMB市場での実績も伸ばしていく。現在、同市場のメールセキュリティ製品といえば、バラクーダの存在感が強いが、少なくともバラクーダを超えるシェアを狙っていきたい」と意気込みを見せた。
なお、「Symantec Mail Security for SMTP」や他社のゲートウェイアンチスパム・ウイルス製品を利用するユーザーを対象に、SB 8300シリーズ乗り換えキャンペーンなどの施策も併せて実施。期間内に限り、SB 8300を50%オフの価格で提供する。各施策および新製品リリースは10月16日より順次スタートする。
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SBGVEの特長
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乗り換えキャンペーン
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■ URL
株式会社シマンテック
http://www.symantec.com/jp/
ニュースリリース
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20081009_01
( 川島 弘之 )
2008/10/09 16:54
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