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インテル、ウチダスペクトラム、マイクロソフトの3社、企業内PCの運用管理強化で協業 |
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マネージド ビジネスPC イニシアチブは、クライアントPCを統合管理するソリューションを提供し、セキュリティの向上、運用管理コストの削減などを実現しようという取り組み。インテルのマーケティング本部 ビジネス・クライアント・プラットフォーム部長、廣田洋一氏は、「ITシステムの構成要素のうち、サーバーやネットワーク機器はだいたい管理されているが、クライアントPCは野放し状態になっていることも多い」と指摘。企業全体の情報を守ることを考えたときに、穴になってしまいがちなクライアントPCを保護することの重要性を強調する。 また、別の側面では運用コストの問題を取り上げる。PCをコスト面から考えるときには、どうしても初期コストに目がいってしまうことが多い。しかし、4～5年であることが多い企業内PCのライフサイクルを考えると、運用管理コストの方が大きな割合を示しているとのデータを提示。続けて、「運用管理コストをできるだけ下げることで、IT全体のコストを下げるための仕組みを作った」と述べ、マネージド ビジネスPC イニシアチブの意義を説明した。 具体的には、インテルの企業向けプラットフォーム「インテル vProテクノロジ」（以下、vPro）と、マイクロソフトの運用管理ソフトウェア「System Center Configuration Manager 2007」（以下、SCCM 2007）を組み合わせてソリューションを構成。ウチダスペクトラムが個々の企業にあったインテグレーションを実施する。またインテルとマイクロソフトでは、製品・技術についてのサポートをウチダスペクトラムに提供し、同社の活動を支援。さらに、3社でマーケティング活動を行って、クライアントPC管理の重要性を啓発していくとした。 「日本では大規模な会社でも事業部ごとに予算を持っていることも多く、欧米に比べて現場主導型だ。しかし今回のソリューションは全社主導でないと入りにくく、その重要性を訴えていくことも必要だろう。確かに初期コストはかかるので、お客さまの腹に落ちるためには事例作りが大切と思っている。成功事例をイニシアチブ内で作って、広くメリットを感じてもらえるようにしていきたい」（マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部 パートナービジネス開発担当 シニアマネージャ、吉川顕太郎氏）。 なお、インテグレーションを担当するウチダスペクトラムでは、ライセンス販売ビジネスを行う一方で、SCCM 2007やその前身のSystems Management Server（SMS）の案件を数多く手掛け、PC管理に関するノウハウを蓄積してきたとのこと。同社の執行役員 マーケティング担当 紀平克哉氏は「今回の協業によるvProとの連携で、SCCM 2007がより高機能に使えるようになり、提案の幅もお客さまの付加価値も広がった。当社ではハードウェアを提供しておらず、PCはどこを購入いただくのもお客さまの自由。ハードウェアを売りたいということがない分、純粋に技術の訴求ができる」と、自社の強みを説明している。 またこの取り組みでは今後、3社に限らず参加企業を拡大する意向で、ソフトウェアベンダー、ハードウェアベンダー、インテグレータなどへ参加を呼びかけていくとのこと。直近の目標としては、2009年6月までに、2万5000台のビジネスクライアントPCに対して、このソリューションを導入することを目指すとしている。 ■ ＵＲＬ インテル株式会社 http://www.intel.co.jp/ ウチダスペクトラム株式会社 http://www.spectrum.co.jp/ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ ニュースリリース http://www.spectrum.co.jp/press_2008/20081016.html ■ 関連記事 ・ インテル、vProに関するプレスセッションを開催、「企業向けPCの売上に貢献する」（2006/10/11） ・ インテル、vProの販売開始を発表－対応ソリューションなど公開（2006/10/11） ・ インテルが第3世代「vPro」をお披露目－小規模企業向けの管理機能も提供へ（2008/10/08）
（ 石井 一志 ）
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