株式会社NTTデータとF5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5ジャパン)は11月5日、負荷分散の分野で協業すると発表した。NTTデータのシステム基盤構築ソリューション「PRORIZE」に、F5ジャパンのアプリケーション配信装置「BIG-IP Local Traffic Manager(BIG-IP LTM)」を標準採用するほか、これを機に負荷分散の運用自動化機能の開発を共同で行っていく。
NTTデータでは、システム開発プロジェクトの現場で蓄積されたノウハウを、システム構築方法論、採用製品の標準化などの観点で整備し、PRORIZEとしてソリューション提供している。今回、このPRORIXEにBIG-IP LTMを標準採用する。
併せて、BIG-IP LTMに対応した運用自動化機能を2008年12月末を目標に共同開発する方針。これにより、PRORIZEによって構築したシステム基盤を容易に運用できる環境を実現するという。
具体的には、BIG-IP LTMが備える、トラフィック制御やパフォーマンス統計情報の取得などを外部から行うインターフェイス「iControl API」を使って、PRORIZEの管理マネージャからBIG-IP LTMを自動制御できるようにする。この機能により、例えばメンテナンス対象サーバーへのトラフィックを自動制御するなど、これまで手作業で行う必要があった作業を自動化し、管理者の負荷軽減が可能になるという。
NTTデータは開発予定の機能をPRORIZEの機能として取り込み、展開を図る予定。F5ジャパンはそのためのノウハウ提供や検証環境の提供により支援する。また、専任のアライアンス体制を設け、導入・運用開始後も顧客が安心して利用できるサポート体制を整えるとしている。
なおNTTデータではPRORIZEのほか、「Prossione」「PORTOMICS」といったシステム基盤ソリューションも展開している。今後もアライアンス体制整備などを進め、これら3つのソリューションを適用したシステム構築案件で、3年後に100億円の売り上げを目指す。
■ URL
NTTデータ株式会社
http://www.nttdata.co.jp/
F5ネットワークスジャパン株式会社
http://www.f5networks.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/release/2008/110500.html
( 川島 弘之 )
2008/11/05 18:22
|