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NEC、客観的・定量的にユーザビリティを評価できるチェックリスト評価法


 日本電気株式会社は11月6日、システムの使いやすさを客観的かつ定量的に評価できるチェックリスト評価法を構築したと発表した。京都産業大学と連携して構築したもの。同社の統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」の次期製品開発で活用する。

 今回発表されたチェックリスト評価法は、ユーザビリティの項目ごとに評価手順や判定基準を詳細化したチェックリストと、用語定義集・事例集により構成。項目ごとに「学習しやすさ」「エラーの少なさ」「記憶しやすさ」「効率性」の4つの観点によるウエートを設定することで、評価者の知見・裁量に影響を受けることなく、システムの使いやすさを評価できるとしている。

 評価実証を行った京都産業大学によると、ユーザビリティの初心者が用いた場合でも、おおむね7割以上が熟練者による評価結果と一致。3名以上の複数人で使用・協議することで、9割が一致するという見通しが得られたとしている。

 同社では今後、自社製品のユーザビリティ向上で利用するとともに、社外にチェックリストを公開することで同評価法の客観性をよりいっそう向上していくとしている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0811/0603.html


( 福浦 一広 )
2008/11/06 16:19

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