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マイクロソフト、スタートアップ企業向けの無償支援プログラム「BizSpark」 |
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ITベンチャー企業への支援継続をあらためて表明
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マイクロソフト株式会社は11月19日、ITベンチャー企業向けのイベント「Microsoft Innovation Day」を開催。その中で、ベンチャー企業への支援を引き続き行っていくことをあらためて表明した。またその一環として、スタートアップ企業に特化した支援策「Microsoft BizSpark」を発表している。
具体的な施策としてはこれまで、優秀なソリューションを開発したベンチャー企業を表彰する「Microsoft Innovation Award」の開催、自治体との連携によるITベンチャー支援、ベンチャーへの情報提供、また人材育成の観点から学生向けの支援などを行ってきたが、今回はさらに、「創業間もないベンチャーを成功に導くためのプログラム、BizSparkを提供する」（業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏）という。 この対象は、ソフトウェアベースの製品やサービスを構築しており、起業から3年未満かつ年間売上高が1億2000万円未満で、非上場の企業。マイクロソフトから、ソフトウェア開発ツールやサーバー製品、またインターネットを活用したソリューションの運用とホスティング用途のライセンスを無償提供する。具体的な製品は、MSDN Premium Subscription、テクニカルサポートインシデント、Windows Server、SQL Server、Office SharePoint Portal Server、BizTalk Server、System Centerなどで、提供期間は3年間。 BizSparkへ参加するには、マイクロソフトのネットワークパートナーを通じて取得する招待コードが必要となる。同パートナーは現在、Windows＋Servicesコンソーシアム、KDDI、埼玉県創業・ベンチャー支援センター、GMO VenturePartners、GMOホスティング＆セキュリティ、モバイル・インターネットキャピタルの計6団体。こうしたパートナーを通じて支援を行う理由を、加治佐氏は、「ホスティング企業やベンチャーキャピタルも参加しており、技術だけでなく、資金面、また人的なネットワークも含めて、実践的にベンチャーが成功できる支援体制を作っていくため」と説明した。 「生まれて間もないベンチャー企業では、先行投資もなかなかできないので、ソフトウェアの開発ツールや、インフラを築く上で必要なサーバー製品を当社から提供する。BizSparkの提供を受ける前提で起業するところもあるのではないかと期待しているし、日本にとどまらずに、世界に出て行ける企業ができるだけ増えることを期待している」（加治佐氏）。 なお、Microsoft Innovation Dayでは「Microsoft Innovation Award 2008」の最優秀賞を、株式会社ジースポートが受賞したことも発表された。受賞したソリューションは、カメラを利用して簡単に自分の体のゆがみ度合いをチェック可能なヘルスケアITソリューション「ゆがみーる」である。 ジースポートは8月の「Tech Ed 2008 Yokohama」に優秀賞受賞企業としてソリューションを展示していたが、相応の反応があったとのこと。代表取締役社長の黒田篤氏は、「当社のような小さなITベンチャーが、一般企業やユーザーに知ってもらえる機会を与えられたことが一番大きい」と、マイクロソフトによる支援の効果についてコメントしている。
■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ プレスリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3584
（ 石井 一志 ）
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