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マイクロソフトがIE8 RC版の迅速な立ち上がりをアピール、21社がサービス開始


コマーシャルWindows本部長の中川哲氏

IE8の新機能

RC版であるにもかかわらず、新機能をベースにしたサービスが80種類以上提供されている
 マイクロソフト株式会社は2月5日、Internet Explorer 8(IE8)のRC版(リリース候補版)に関する説明会を開催。コマーシャルWindows本部長の中川哲氏らが、新機能をベースとしたサービスを、パートナーが迅速に整えている状況などをアピールした。

 1月27日より、日本語を含む25言語での提供を開始したIE8 RC版では、以前に提供されていたベータ版同様、検索ボックスに入力した語句にあわせて候補を表示する「検索候補」、Webページのテキストを選択することによって次のアクションに移れる「アクセラレータ」、Webサイトを切り取ってリアルタイムに情報を表示する「Webスライス」といったIE8の新機能を利用できる。今回中川氏が紹介したパートナーによるサービスでは、こうした新機能を活用。ユーザーがより便利にインターネット環境を利用できる工夫がなされているという。

 サービスは、Webブラウザ自体が正式な製品版の提供前にもかかわらず、2月5日時点で、エキサイト、NECビッグローブ、ぐるなび、ニフティ、ライブドアなどをはじめとする21社から、合計80種類以上が提供されている状況。中川氏はこれについて「RC版の段階で、これだけの有力なパートナーに賛同いただいているのは、当社のブラウザリリースが始まって以来のことだ。サービス数は、残念ながら、昨日夜の時点で米国に抜かれて世界第2位になったが、そのくらい当社が力を入れていることを感じていただきたい」と述べ、国内でもIE8に対して高い期待が集まっているとアピールする。

 また企業向けについても、企業内のWebアプリケーションやISVパッケージとの対応進める意向で、パートナーとともに、IE8を利用した製品・サービスの拡充を進めていきたいとした。IE8のRC版では、標準の設定を変更したIEを配布するためのツール「Internet Explorer 管理者キット」もRC版がリリースされたため、企業やサービスプロバイダが設定をカスタマイズして提供することが可能。自社の環境をイメージした導入テストもしやすくなっている。

 加えて、主にIE8 RC版に向けたWebサイト「Internet Explorer アドオンギャラリー」も公開が開始されており、エンドユーザーはここから、自分が利用したアドオンを選択して容易に追加できるようになっているとのこと。

 なおマイクロソフトでは、IE8 製品版の提供スケジュールについては明言を避けた。中川氏は、「ユーザーからのフィードバックを受け止めてく早期にリリースする」とのみ語っている。


検索候補の例。gooなどで提供されている アクセラレータ機能の例。これまでよりも少ないステップで情報を入手できるという Webスライス機能を利用すると、ヤフオクのような刻々と変化する状況も容易に確認できるという


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3624


( 石井 一志 )
2009/02/05 18:01

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