日本電気株式会社(以下、NEC)は2月16日、ノベルが提供するLinuxディストリビューションパッケージ「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」を同日より販売開始すると発表した。SLES製品パッケージを販売するのに加えて、移行支援プログラムなどのサービスも提供する。
今回NECでは、サブスクリプションのみの4製品、サポート付きの4製品、仮想化環境に対応した4製品を発売。1Wayサーバー用のサブスクリプションのみのパッケージでは、価格を2万円(税別)に抑えている。対応するサーバーは、Express5800/110Ge、同/110Ge-S、同/iR110a-1H、同/i120Ra-e1の4モデルで、順次対応を拡大していく方針という。
また、サポートが切れたり、メンテナンスが不十分だったりするLinux OSからSLESへの移行支援プログラムを用意する。このプログラムでは、SLESに移行するまでの期間、企業が利用中のLinux OSに対する最大2年間のサポートやサブスクリプション、SLES関連の技術トレーニングなどを有償で提供する。
さらにNECでは、仮想環境での取り組みを強化する。具体的には、仮想環境上にSLESとWindowsが混在するシステムを構築し、LinuxとWindowsの相互運用性を高めるほか、SLESとHyper-Vを使った仮想化環境に対して、NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X 2.0」を組み合わせることで、仮想化環境での可用性・運用性を高めていくという。なおNEC、ノベル、マイクロソフトの3社では、LinuxとWindowsの相互運用性を高める仮想化ソリューションのプロモーション展開を、共同で進めるとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0902/1602.html
( 石井 一志 )
2009/02/16 18:11
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