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東芝と富士通、富士通のHDD事業譲渡で基本合意


 株式会社東芝と富士通株式会社は2月17日、東芝が富士通のHDD事業を譲り受けることで基本合意したと発表した。HDD用ヘッドおよびメディア事業を除くHDD事業領域が対象で、富士通および同社関係会社が国内外に持つHDD事業の設計、開発、製造、販売等の機能を東芝が取得する。譲渡は、2009年度第1四半期中の完了を目標に進められる。

 東芝では、両社の事業を統合することにより、2.5型以下の小型HDD市場において、同社の地位を確固たるものにすると同時に、富士通の強みであるエンタープライズ向けHDD事業を統合し、同分野でのシェア拡大を目指したい考え。また、SSDにおいても、東芝のNAND型フラッシュメモリ技術と、富士通のエンタープライズHDD技術を統合し、サーバー向けの高性能SSDの開発を進める。

 譲渡対象の事業は今後設立される新会社へ移管される予定で、同社の株式のうち約80%を東芝が所有。当初は、富士通も新会社株式の20%未満を所有するが、一定期間後に東芝の100%子会社となる予定という。

 東芝ではこの事業統合により、2015年にはHDD市場全体の20%以上のシェア獲得を目指すとしている。

 なお、東芝に譲渡されないHDDメディア事業については、昭和電工株式会社への譲渡で基本合意した旨が同日に発表された。



URL
  株式会社東芝
  http://www.toshiba.co.jp/
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/02/17-1.html
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/02/17-2.html


( 石井 一志 )
2009/02/17 17:19

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