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テクニカルアライアンスマネージャの名倉丈雄氏
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VDC-OSの管理機能を強化する「VMware vCenter Server Heartbeat」、VDC-OSのセキュリティ機能を強化する「VMware vShield Zones」
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ヴイエムウェア株式会社は2月25日、2月24~26日(現地時間)フランス・カンヌで開催されている仮想化関連イベント「VMworld Europe 2009」でアナウンスされた最新情報に関する記者向けの説明会を開催した。
VMworld Europe 2009で発表されたのは、1)VMware vCenter Serverの可用性を高める「VMware vCenter Server Heartbeat」、2)セキュリティバーチャルアプライアンス「VMware vShield Zones」、3)クラウド環境向けのAPI「VMware vCloud API」、4)クライアント仮想化プラットフォーム「VMware Client Virtualization Platform」。
VMware vCenter Server Heartbeatは、サーバーの構成とデータをパッシブスタンバイサーバーに複製することで、vCenter Server全体を保護するソリューション。同社テクニカルアライアンスマネージャの名倉丈雄氏は、「vCenter Serverの多くが仮想サーバーではなく物理サーバー上で稼働している企業が多い。この物理サーバーで動いているvCenter Serverを保護するのがVMware vCenter Server Heartbeat。特長はLAN環境だけでなく、WAN環境でも利用できる点。LAN環境ではクラスタリングで、WAN環境ではデータレプリケーションなどで保護できる」と、紹介する。国内では3月に提供を予定している。
VMware vShield Zonesは、仮想マシンに対してセキュリティポリシーを適用するバーチャルアプライアンス。物理的なネットワークと接続しないとセキュリティポリシーに適用できなかったが、VMware vShield Zonesを利用することで仮想環境内でセキュリティポリシーの適用が可能になるのが特長。これにより、仮想マシンがどこに存在していても、物理環境に依存することなくセキュリティ上の安全性を保証できるとしている。特に、同社が推進するVDC-OS環境構築時に有効な製品。国内では3月に提供を予定している。
VMware vCloud APIは、仮想環境で構築された各クラウドの相互運用性を高めるAPI。同社は仮想化ベースのクラウドコンピューティングの実現を目指すvCloudイニシアチブを提唱しており、それらをスムーズに連携させるために必要となるのがVMware vCloud APIになる。VMware vCloud APIを利用することで、ユーザーはvCenter上でクラウド間の移行定義が行える。現在、複数パートナーで検証中とのことで、正式公開はしばらく先になるとのこと。
VMware Client Virtualization Platform(以下、CVP)は、インテルのvProテクノロジーにハイパーバイザーを組み込んだプラットフォーム。同社のデスクトップ仮想化ソリューション「VMware View」の一部として提供される。CVPそのものは、VMwareから各PCベンダーに提供され、ベンダー各社がPCにプリインストールした形で出荷される。CVP搭載PCは、2009年下半期の出荷を予定している。
■ URL
ヴイエムウェア株式会社
http://www.vmware.com/jp/
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( 福浦 一広 )
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