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マイクロソフト、企業への導入促進に向けた品質向上と技術者支援の取り組みを説明 |
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製品品質向上とITエンジニアの支援というのは一見結びつかないようにも見えるが、執行役 デベロッパー＆プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は「企業向けの製品では、最高の製品品質を実現するとともに、それを開発したり導入したりするITプロフェッショナルに対しての支援がなければ、テクノロジーをお客さまが使うことができない。この2つは会社をあげて展開しているし、密接に関連している」と説明。その具体的な取り組みを紹介した。 製品品質向上については、2007年9月に「チーフクオリティオフィサー（CQO）」を設置し、牧野益巳氏が就任。米本社とも密接にやりとりをしながら、「日本で今何をすべきかを真剣に考えてきた」（牧野CQO）という。同社では品質を「製品開発」「SI構築・展開」「運用」という3段階に分割し、それぞれのフェーズで取り組みを行っている。例えば製品開発では「世界標準と日本品質のギャップ」を考慮したほか、次のSI部分では「SI構築時における品質の作り込みと、それを可能にする情報提供」といった点に留意して活動している。 こうした中で、もっとも大事な点はグローバルレベルでの取り組みにどう日本の意見を反映するか、ということ。牧野CQOは、「本社経営層や開発部門、サポート部門のトップと密なコミュニケーションをとってきた」とし、日本からの働きかけが大きく貢献しているという点を強調する。 また、日本での技術検証体制についても強化を図った。IE8ではベータ段階から主要サイトとの互換性検証やサービス検証を推進しているし、SQL Serverでは実機を用いた早期検証に力を入れ、総検証時間は6万7500時間にも及ぶという。一方では日本語技術資料の拡充についても投資をしており、今後も継続するとした。具体的には、同社では、これまで公開してきた技術情報や機械翻訳による情報の提供に加えて、人間の手でクオリティチェックがなされた日本語技術資料を、8月からの6カ月間で9000ページ追加している。 牧野CQOはこうした取り組み全般を振り返って、「ここに来て改善計画が見え、お客さまの声も変わってきた。今後はより開発部門との連携を進め、上流の段階で日本の要求が取り入れられるような取り組みをしていきたい」と述べている。
技術資料の強化について大場氏は「（米本社が用意したドキュメント以外に）フィードバックに基づいて追加投資をして用意したもので、人間が翻訳をチェックしてクオリティを確保した。コンテンツの質や情報の正確性に対する満足度調査でも、10ポイント評価が上がっている。特にSilverlightについてはビジネスアプリケーションのプラットフォームとして注目されており、企業や官公庁から強い引きがあった。今後はクラウド系も強化していきたい」と述べている。 後者のスキルアップ支援では、ポータルサイト「PROJECT UX（User Experience）」や50コンテンツを用意した仮想ラボ環境、のべ7万人が参加する「スキルチャージプログラム」といった取り組みを継続する。2月よりスタートした最新のスキルチャージプログラムでは、「ウェブサーバー導入キット」の提供や「TechNet Plus Directサブスクリプション」の割引提供などによって、ITエンジニアがより効率的に活用できるコンテンツや特典を整備しているとのこと。このプログラムは、4月末まで行われる。 ■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ プレスリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3648 ■ 関連記事 ・ マイクロソフト、製品・サービスの品質向上を目指しCQOを設置（2007/08/31）
（ 石井 一志 ）
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