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ノーテル 代表取締役社長のレイ・テスク氏
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Nortel メトロイーサネットワーク プロダクトラインマネジメント担当副社長のスコット・マクフィーリー氏
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ノーテルの考えるネットワークの方向性
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ノーテルネットワークス株式会社(以下、ノーテル)は3月9日、同社のオプティカルビジネスと40G(40Gigabit)/100G(100Gigabit)ソリューションの最新情報についてプレス向け説明会を行った。この中で同社は、グローバル市場で40Gソリューションの販売が好調に推移しており、2009年末をめどに100Gソリューションをリリースする計画を明らかにした。
説明会に先立ちノーテル 代表取締役社長のレイ・テスク氏は、「当社はEthernetネットワーク市場で長年の実績をもち、マーケットリーダーの地位を獲得している。そして、厳しい経済環境において、市場ニーズやユーザーニーズが変化する中で、パートナーへのコミットは引き続き変えることなく、さらなる強い意志をもってリーダーシップを確保していく。日本市場については、今後、当社の注力している40G/100Gソリューションがいち早く展開されることに期待しており、これまでに蓄積したネットワークおよびオペレーションのノウハウを生かすことで、ユーザーのさまざまなリソース節約をサポートしていく」と述べた。
続いて、Nortel Networks(以下、Nortel) メトロイーサネットワーク プロダクトラインマネジメント担当副社長のスコット・マクフィーリー氏が、まず、同社オプティカルビジネスの方向性について、「今後、フォーカスして投資していく分野は大きく3つある。1つ目は、インテリジェントモデムの分野であり、業界初で実現した10Gソリューションの技術をベースに、40Gさらには100Gへと発展させていく。2つ目に重視しているのがROADMの分野。そして、3つ目は、光伝送路上に流れるさまざまなトラフィックをコスト効率よく伝送させるための研究に投資していく」との考えを述べた。
同社では、これらの分野に投資するとともに、主力製品のメトロコアオプティカルプラットフォーム「Optical Multiservice Edge 6500」をグローバル市場で積極的に拡販展開しており、「現在、世界トップ20の通信事業者のうち15社で採用され、世界210の顧客に1万2000ノードの納入実績をもつ。市場環境が厳しい中で、需要も急成長しており、2008年は前年同期比で25%増という好調な売り上げを達成した」(マクフィーリー氏)という。
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40G伝送においてNortelが採用した技術
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Optical Multiservice Edge 6500のグローバル市場における導入状況
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世界で採用の進むNortelの40Gソリューション
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次に、マクフィーリー氏は、40Gソリューションの最新情報を紹介。40Gソリューションには、「Dual Polarization(偏波多重)」と「QPSK(多値変調)」という技術を採用しており、「これらの技術により、10Gから40G、さらには100Gソリューションへとシームレスな移行が可能となる。また、既設のファイバー環境を変えることなく導入可能な、唯一の40Gソリューションを実現している。こうしたメリットが評価され、2008年第2四半期の提供開始以来、販売は好調に推移しており、2008年第3四半期には40Gの出荷で一気に36%のシェアを獲得した。第4四半期も引き続き32%を確保し、トップシェアをキープしている」(マクフィーリー氏)と説明した。
さらに、次世代の100Gソリューションについて、「100Gは、40Gで実証された技術やリソースをそのまま引き継ぎながら、CMOSを100G対応のラインカードに置き換えるだけで移行することができる。そのため、自然な流れで、100Gソリューションに移行していくと予測している。製品についても、すでに開発は終了しており、今年末までには商品化してリリースできるだろう」(マクフィーリー氏)との計画を明らかにした。
なお、Nortelの本社ラボでは、100Gigabit Ethernetを稼働したデモに世界で初めて成功しており、そのデモの様子をYouTube上で公開しているという。
■ URL
ノーテルネットワークス株式会社
http://nortel.com/jp
( 唐沢 正和 )
2009/03/09 19:02
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