日本電気株式会社(以下、NEC)とインドHCL Technologies(以下、HCL)は3月27日、日本市場における企業向け文書・コンテンツ管理(エンタープライズコンテンツ管理:ECM)ソリューションで協業すると発表した。米EMCのDocumentumを活用し、両社の強みを生かすことで、付加価値のあるソリューションを提供するという。
HCLはインドの大手IT企業で、世界各地でDocumentumを活用したシステム構築を、多数手掛ける実績を持つ。一方NECは国内唯一のDocumentum OEMパートナーで、企業向けの大規模ECMシステムを中心に、Documentum関連事業の拡大を図っているところだという。
しかしDocumentumの導入にあたっては、顧客ごとにプログラム開発やカスタマイズの作業が発生するため、期間短縮が大きな課題となっているのが現状。そこでNECでは、Documentumの技術者を確保し、構築期間の短縮を図ため、HCLとシステム構築部分で協業するという。
具体的には、NECが顧客の窓口となって、システム仕様(要件定義)を固める役割を担う。その後、HCLがこれまで構築してきたDocumentumシステムのノウハウを生かし、案件ごとにNECが作成した仕様にそって、プログラム開発やカスタマイズを行うとのこと。なおこうした開発作業は、インドでのオフショアになる。
また、HCLがワールドワイドに展開している特定市場向けECMソリューションを日本向けに共同開発し、メディア、金融、製造といった市場に向けて展開を図るほか、共同マーケティング活動も実施する予定としている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
インドHCL Technologies
http://www.hcltech.com/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0903/2701.html
( 石井 一志 )
2009/03/27 11:38
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