RSAセキュリティ株式会社は4月1日、株式会社あおぞら銀行がフィッシングサイト閉鎖サービス「RSA FraudAction」を導入したと発表した。
RSA FraudActionは、24時間365日対応のフィッシングサイト閉鎖サービス。フィッシング対策として、唯一、閉鎖まで行うのが特長という。あおぞら銀行では同日より個人向けインターネットバンキングの営業を開始しており、そのセキュリティ整備の一環として同サービスを採用した。
日本におけるフィッシングサイトの報告件数は、2008年11月から微増傾向にとどまっているものの、フィッシングメール報告件数は依然増加の傾向にある。同サービスの司令塔となる米RSAの「オンライン不正対策司令センター(AFCC)」の報告したところによると、2008年のフィッシング攻撃数は2007年の1.5倍に増えており、さらにほぼ毎月、新たな攻撃手法や攻撃対象を発見するなど、フィッシング詐欺は巧妙さを増している。
RSA FraudActionでは、銀行やそのユーザーなどがフィッシングサイトの情報をつかむと、その報告を受けたRSAセキュリティがISPなどの協力を得てサイトを閉鎖する。RSAセキュリティによると、閉鎖までに要する時間はほとんどのケースで5時間以内、中には最短5分という事例もあるという。
全世界の金融機関をはじめとする285社以上で採用されており、これまでに185カ国12万5000サイト以上の閉鎖実績を持つ。国内ではみずほ銀行・三井住友銀行・りそな銀行・ゆうちょ銀行・横浜銀行・八十二銀行・静岡銀行・京都銀行・ジャパンネット銀行・住信SBIネット銀行・京都信用金庫・野村證券・JCBなどがすでに採用しており、今回のあおぞら銀行で29社目を数える。
■ URL
RSAセキュリティ株式会社
http://japan.rsa.com/
株式会社あおぞら銀行
http://www.aozorabank.co.jp/
プレスリリース
http://japan.rsa.com/press_release.aspx?id=10036
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( 川島 弘之 )
2009/04/01 18:02
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