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NECと日本オラクルがBI分野で協業、設計からSIまで包括支援


 日本電気株式会社(以下、NEC)と日本オラクル株式会社は4月13日、ビジネスインテリジェンス(BI)分野で協業すると発表した。

 協業により、NECから新たに「BI有効活用支援サービス」が提供される。同サービスは「Oracle Business Intelligence(Oracle BI)」導入を検討する顧客に対して、無料で導入コンサルティングを実施するもの。BI構築からセミナー実施まで支援する日本オラクルの「BIエクスプレスサービス」を基に、NECが「BIグランドデザイン設計支援」「BI教育」「HW(ハードウェア)サイジングサービス」「SIサービス(有償)」などの付加価値サービスを提供する。

 BIグランドデザイン設計支援では、全体的な業務イメージのグランドデザインを設計、BIを有効活用するための問題点や課題を整理し、データ活用実現のための方策を提示。評価項目やKPIの設定も行う。

 HWサイジングサービスでは、顧客の利用頻度からBIサーバーの仕様決定を無料支援。SIサービスでは、案件が具体化し、本格的な導入が決定した場合にSIを有償実施する。業種・業務ごとのノウハウ・各種テンプレートを提供するとともに、導入コンサルティング内容に沿って迅速にシステム構築を行うという。

 以上のサービス提供に加え、今回、オラクルが推進する「Oracle Optimized Warehouse Initiative(OWI)」にNECが参画する。同イニシアチブは、BIで活用するデータの基となるDWH向けに、検証済みのソフトウェア、サーバー、ストレージ、ネットワークの最適構成を作成するプログラム。日本オラクルが定義するI/Oテストや障害テストなどの要件を満たした構成が「検証済みのHW/SWリファレンス」として公開され、ユーザーはデータ容量・トランザクション量・利用者数といったDWH要件に応じて、最適な構成が選択できる。

 NECは、サーバー「Express5800シリーズ」、ストレージ「iStorageシリーズ」、FCスイッチ、データベース、OSの組み合わせでリファレンスを獲得し、最小構成価格2048万7200円(税別)からで提供する。

 両社はまず製薬業向けにサービス提供を開始し、順次他業種へ拡大する予定で、NECでは各業種向けに今後3年間で100システムの販売を見込んでいる。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0904/1301.html


( 川島 弘之 )
2009/04/13 14:54

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