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富士通と米Cisco、ユニファイドコミュニケーション製品の共同開発で提携 |
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富士通経営執行役常務ネットワークサービス事業本部 本部長の川妻庸男氏は、「Ciscoとは98年にグローバルSI契約を締結したあと、2004年には製品開発を含めたルータ・スイッチ分野での戦略的提携も実現した。今回のUC分野での戦略的提携は、単なるリセラー契約ではなく、メーカーとメーカーとの契約」と、両社が持つ強みを生かす形での提携であると説明。「日本はブロードバンドなど先進的なインフラが整っており、UCで実現するいつでもどこでもコミュニケーションは日本市場にとってふさわしいもの。とはいえ、UC自体の市場はまだできあがっていない。Ciscoが持つコミュニケーション分野の強みと、富士通が持つIT基盤の強みをそれぞれ結びつけることで、UC市場を牽引していきたい」と述べた。
UC対応製品の開発では、富士通が日本国内のモバイル端末とCisco Unified Communications Managerとの接続を実現するアクセスユニット「VJ-110シリーズ」を提供することを発表。同日より販売を開始する。また、富士通のアプリケーションと連携するミドルウェア、既存PBXとの連携を実現するアクセスゲートウェイの提供も予定している。そのほか、2009年後半には、業務・業種アプリケーションとの連携拡充実施。来年度以降には、内部統制ソリューション、FAソリューション、POSソリューションなどの業務ソリューションのコミュニケーション基盤でUCを利用する計画であることも発表した。 UC市場開拓に向けた体制強化では、両社の開発部門が製品ロードマップを共有しながら、日本市場に適合した製品開発を協力して実施する。これにより、連携製品の開発、ソリューション開発、障害への迅速な対応を実現するとしている。また、SE技術者を中心に今後1年間で300名のUC技術者を富士通が育成。これにより、国内最大規模の体制で顧客サポートの充実と最適なUCシステムの構築を実現する。 グローバル展開については、2009年度末までにどの地域から取り組むかを両社で検討すると説明。具体的な製品や地域については、現時点では未定とした。サービス化については、ネットワーク-LCMサービスやクラウド型サービスなどを来年度以降に取り組む考えであるとした。
両社は今回の戦略的提携により、2012年度にUC分野で40％のシェアを獲得することを目標としている。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ 米Cisco Systems http://www.cisco.com/ プレスリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/04/16.html
（ 福浦 一広 ）
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