「JVN iPedia」脆弱性対策情報が6000件突破、情報収集の自動化も試行へ


 独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は4月28日、脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」の2009年第1四半期(1月~3月)登録状況を発表した。JVN iPedia日本語版へ登録した脆弱性対策情報が、累計6000件を突破したという。

 JVN iPediaは、日本国内で使用されているソフト製品の脆弱性対策情報を収集するデータベース。国内のソフト製品開発者が公開した情報をはじめ、脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN」や、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」で公表された情報を収集・翻訳している。

 2009年第1四半期にJVN iPedia日本語版へ登録したのは、国内製品開発者から収集したものが5件、JVNから収集したものが31件、NVDから収集したものが260件で、2007年4月25日からの累計が6156件に達したという。

 さらに情報を蓄積するために、IPAでは製品開発者の発信する脆弱性対策情報を自動収集する試みを開始。情報を効率的に収集できるようにJVNで採用する「JVNRSS(Japan Vulnerability Notes RSS)」形式で発信された情報を自動収集するとしている。

 これに伴い、製品開発者もJVNRSS形式を活用できるように「JVNRSSを用いた脆弱性対策情報の発信ガイド」を4月28日に公開。自動収集を希望する製品開発者は、同ガイドを参考に自身のWebサイトでJVNRSS形式の脆弱性対策情報を発信し、併せて、IPAへ自動収集の申込みを行うよう呼びかけている。




(川島 弘之)

2009/4/28 14:45