米Citrix、業務“アプリケーションストア”を構築する「Dazzle」発表


 米Citrix Systemsは5月5日(米国時間)、企業内で業務用アプリケーションの“アプリケーションストア”を提供する新技術「Citrix Dazzle」を発表した。ユーザーが自由にアプリケーションを選択できるセルフサービスITを実現するという。技術プレビュー版は今年後半に提供を開始する予定。

 Dazzleは、「Citrix App」など同社の仮想化・配信技術体系「Citrix Delivery Center」を利用して配信するアプリケーション向けの軽量ソフトウェア。企業内のアプリケーションでアプリケーションストアを構築し、ユーザーは、“プレイリスト”を作成する感覚でアプリケーションを検索、選択、利用できるという。

 Dazzleを使って配信できるアプリケーションは、XenAppのほか「Microsoft Terminal Services」などのアプリケーション仮想化ソリューション、「Citrix XenDesktop」などの仮想デスクトップソリューションを利用して配信されるオンライン/オフラインアプリケーション、Webアプリケーション、「Citrix GoToMeeting」や米salesforce.comのSaaSアプリケーションがある。このほか、文書や動画などコンテンツの配信もできる。また、技術ユーザー向けに、セルフサービス型サーバープロビジョニングサービスも配信できるという。

 ユーザー側では、同時に発表したクライアント技術「Cirtix Receiver」を利用。IT管理者は最新の管理技術「Citrix Merchandising Server」を利用してDazzleを管理できる。アプリケーションに認証や有効期限などの制限を設定することも可能。Merchandising Serverは同日提供を開始した。

 Dazzleは、MacとWindowsに対応し、Citrix Delivery Center製品の既存ユーザー向けに無料で提供する。



(Infostand)

2009/5/7 08:56