米Microsoft、「Windows 7」でアクティベーションを改善


 米Microsoftは5月7日(米国時間)、次期OS「Windows 7」の違法コピー対策についてプレス向けに説明した。Windows 7では、現行のWindows Vistaの違法コピー対策技術をベースとしながら、アクティベーションステップでのユーザーエクスペリエンスを改善するとしている。

 同社のGenuine Windows担当ゼネラルマネージャ、Joe Williams氏によると、Windows 7の違法コピー対策では、Vistaで導入された「Software Protection Platform」をベースに、「不正利用からの保護」と「ユーザーエクスペリエンスの改善」の2つを開発目標としたという。

 不正利用からの保護では、Vistaと同様、海賊行為の防止や偽造品検出の機能を持つSoftware Protection Platformベースのプロダクトアクティベーション技術を組み込み、保護機能を強化した。

 ユーザーエクスペリエンスの改善では、アクティベーションプロセスを変更した。Vistaでは起動後すぐにアクティベーションが要求され、ダイアログボックスで「後でアクティベーションする」を選択するには15秒待つ必要があった。Windows 7では、15秒の待ち時間をなくし、すぐに「後でアクティベート」を選択できるという。企業向けには、管理ツールで仮想イメージに対応し、ボリュームアクティベーション技術を提供する。

 Williams氏は、Windows XPで採用した「Windows Genuine Advantage(WGA)」との違いについて、VistaとWindows 7では、保護のための技術と手法が根本的に異なると説明している。精度が改善されており、実際にVistaでは海賊版が減少したという。



(Infostand)

2009/5/8 09:44