米Microsoft、次世代認証技術「Geneva」のベータ2を発表


 米Microsoftは5月11日(米国時間)、次世代のユーザー認証プラットフォーム「Geneva」(開発コードネーム)のベータ2を公開した。他社製品との相互運用性などが強化されている。同社のWebサイトからダウンロードできる。正式版は今年後半にリリースの予定。

 Genevaは、Microsoftの最新の認証プラットフォームで、アプリケーションやシステムへの安全なアクセスを提供する。ゲートウェイ機能の「Geneva Server」、開発者向けフレームワーク「Geneva Framework」、インフォメーションカード技術の「Windows CardSpace Geneva」で構成される。

 クラウド環境にあるサービスへのアクセス、シングルサインオンなどの機能を持ち、認証技術を組み込んだアプリケーションの開発なども可能になるという。同社のセキュリティ戦略「Business Ready Security」の一環。

 最新版は、相互運用性が大きな特徴で、ServerでSAML 2.0とWS-Federationに対応。これによって「Novell Access Manager」「SAP NetWeaver」「Sun OpenSSO Enterprise」「CA Federation Manager」「CA SiteMinder」などの他社アクセス管理ソリューションと相互運用が可能という。

 このほか、CardSpaceでは、インフォメーションカードでのX509ベースのカードのプロビジョニング改善、グループポリシー対応プロビジョニング機能の追加などが加わった。Frameworkでは、「SharePoint 2007」サポートが加わり、フェデレーション認証モジュールとトークンハンドラも一新した。



(Infostand)

2009/5/13 08:55