米IBM、リアルタイム分析ツール「System S」を発表


 米IBMは5月13日(米国時間)、データをリアルタイムに分析する最新のソフトウェア「System S」を発表した。正確かつ迅速にデータを分析することで、企業の意思決定を支援するという。「InfoSphere」製品ラインの下で、2010年前半に提供開始する予定。

 System Sは、IBMのラボで数年前から開発されてきたハイパフォーマンス・コンピューティングシステム。最新のストリーミングアーキテクチャとアルゴリズムを利用することで、大量のデータをデータソースをストリーミングさせながら分析する。IBMは「ストリーミングコンピューティング」ソフトウェアと呼んでいる。

 構造化/非構造化データに対応。画像、動画、音声、VoIP、TV、金融ニュース、Webトラフィック、電子メール、GPS、センサーなどあらゆるデータを対象とする。

 並列処理に対応したストリーム処理技術によって、ハードウェアのキャパシティにあわせて規模を拡張できる。またユーザーの目的や利用できるデータにあわせて柔軟に再設定可能で、規制順守機能も備えた。

 IBMはあわせて、アイルランドにストリーミングデータセンター「IBM European Stream Computing Center」を開設したことも発表した。



(Infostand)

2009/5/14 08:28