MOTEX、サーバーログ機能を充実させた「LanScope Cat6」新版


 エムオーテックス株式会社(以下、MOTEX)は5月13日、ネットワークセキュリティツールの新版「LanScope Cat6 Ver6.2.0.0」を発表した。6月29日から販売開始する。

 LanScope Cat6は、ネットワークやセキュリティを管理・監視するためのツール。標準で「資産管理」「操作プロセス管理」「アプリケーション稼働管理」「プリントログ」「ファイル配布」といった機能が提供され、一元的なWebコンソールで管理できるのが特長。オプションで「アプリケーションID監査」「不正PC検知」「Webアクセス監視」「デバイス制御」「サーバー監視」といった機能にも対応する。

ネットワークのセキュリティ情報を表示するWebコンソール。部門別にアラート件数を表示しているサーバー別にアラート件数を表示サーバーアクセス状況とアラーム件数を月単位で表示
ログ連携機能で、重要ファイルがローカルでUSBメモリにコピーされたことを特定

 新版では、サーバー監視におけるサーバーログ機能を強化。「どのPCで」「どのユーザーが」「どのファイルに」アクセスしたかが把握できる従来機能に加え、Active Directoryへのログオン・ログオフ、ファイルサーバー/基幹システムサーバーへの接続・切断ログが取得可能になった。このため、サーバーへの操作をより詳細に把握することができる。

 また、サーバーアクセスログとクライアント操作ログを連携させたトレースにも対応。例えば、サーバーアクセスログに「休日にサーバーに接続して、重要ファイルにアクセス」という操作が見られた場合に、クライアント上での前後の操作が即座に確認できる。そこでUSBメモリにコピーしているようなログが見つかれば、セキュリティ上問題のある行為だと特定できるわけだ。

 MOTEXによれば「サーバーアクセスログとクライアント操作ログを連携できる製品は少ない。ドメインへのログインやサーバーへの接続をログで取得できるものも少なく、LanScope Cat6のような包括的なツールで実現したのは世界初」という。

 そのほかアラーム機能でも機能強化を実現。セキュリティポリシーに抵触するような操作が行われた際に、あらかじめ登録したアドレスにメールなどで通知するのだが、新版では、通知するログの内容をあて先ごとに変えることが可能になった。

 同社によれば「例えば、営業部門の責任者には、営業部門に関連する情報のみを通知可能なので、分散管理により、ログを見る人の負担を抑えることができる」。さらに、Webコンソール画面(45種類)をワンクリックでExcelファイルに出力することも可能になったため、「日々のセキュリティ報告が格段にしやすくなるほか、経営者が状況を俯瞰(ふかん)することも容易になった」という。

 標準パッケージの価格が、10ライセンスで39万4800円から。




(川島 弘之)

2009/5/15 17:43