米McAfee、ホワイトリスト技術の米Solidcoreを買収


 米McAfeeは5月15日(米国時間)、ホワイトリスト技術の米Solidcore Systemsを買収することで合意したと発表した。買収金額は約3300万ドルで、業績の目標達成に合わせて追加で1400万ドルを支払う。McAfeeは、買収によって法規制順守技術を補完し、エンドツーエンドのソリューションを提供できるという。手続きは当局の承認を経て、2009年第2四半期中に完了する見通し。

 Solidcoreは、事前に承認したソフトのみが動くようにする動的なホワイトリスト技術を提供するソフトウェアベンダー。主力製品は「S3 Control」で、サーバーや端末にS3 Controlのエージェントをインストールすると、ホワイトリスト以外のコード実行を阻止できる。同社の技術は現在、POSシステム、多機能プリンタ、モバイルなど20万台以上の端末で利用されているという。

 McAfeeは買収で、法規制順守ソリューション「McAfee ePolicy Orchestrator(ePO)」などの自社技術を補完。自社のブラックリスト/グレイリスト機能と組み合わせ、ePOのコンソールから動的に一元管理できるようにする。また、Solidcoreの変更設定管理技術の統合によって、顧客は自社のセキュリティプログラムを合理化できるという。さらに、仮想化向けセキュリティも強化できるとしている。



(Infostand)

2009/5/18 08:45