米環境保護局、省電力プログラム「Energy Star」をサーバーに拡大
米環境保護局(EPA)と米エネルギー省(DoE)は5月18日(米国時間)、電気機器の省電力プログラム「Energy Star」をサーバー機器向けに開始すると発表した。ブレードサーバーなどを除き、電力消費効率が通常のサーバーと比べ約30%改善されているものを認定する。
Energy StarはすでにPCなど他の製品カテゴリで導入されており、EPAの基準を満たすPCはEnergy Starのロゴを表示できる。米国の規格だが、世界的に利用されている。
サーバー向けのEnergy Starプログラムでは、電源供給、電力品質、リアルタイムに電力消費/CPU利用/温度を測定できる機能、高度な電源管理、消費者向けの電力と性能に関するデータシートの提供などを必要条件とする。
基準を満たし、電源供給とアクティブ/アイドル時の消費電力などのテストに合格したサーバーは、通常のサーバーと比べて消費電力効率が30%優れていることになるという。仕様情報はEPAのWebサイトで公開している。
対象はコンピュータサーバー全体だが、ブレードサーバー、サーバーアプライアンス、マルチノードシステム、ブレードストレージを含むストレージ機器、ネットワーク機器、フォールトトラレントサーバーの6カテゴリを除く。今後、ブレードサーバーなどにも拡大する予定。
EPAによると、米国のすべてのサーバーがEnergy Starの基準を満たせば、電力コストで年間8億ドル、温室効果ガスの排出は車100万台相当分以上を削減できるとしている。
2009/5/19 08:46