アイエスピー、データベースやアプリを暗号化する「DataSecure」を販売


 株式会社アイエスピーは5月19日、日本セーフネット株式会社とリセラー契約を締結し、データベース・アプリケーション暗号化アプライアンス「DataSecure」を販売開始すると発表した。

 DataSecureは、主要なリレーショナルデータベース(RDB)の暗号化を実現するアプライアンス製品。それだけでなく、アプリケーションレベルでの暗号化、ファイルサーバー・RAIDサーバーの暗号化、メインフレームの暗号化にも対応。これらの混在環境でのデータ暗号化を1台に集約できるため、運用の低減が見込めるという。

 特徴はハードウェアベースのデータベース暗号化製品であること。ソフトウェアベースの製品と比較して、データベースサーバーのパフォーマンスに影響を与えず、暗号鍵の管理もハードウェアに格納するため、強固な管理が実現するという。

 暗号化に関しては、米連邦政府の省庁など各機関が利用するハードウェア・ソフトウェア暗号モジュールの要件を規定した「FIPS 140(Level-2)」を取得済み。そのほか認証、アクセス制御、ログ監査などの機能も有し、データセキュリティ対策を包括的にカバーする。

 同社では、クレジットカード情報を扱う業界(クレジットカード発行会社、オンラインショッピングサイト、流通チェーンなど)や、センシティブな個人情報を対象に保持する民間企業、政府・自治体などへ販売するとともに、実装・導入に関するコンサルティングサービスも提供する方針。

 DataSecureの価格は、小規模向けの「i116」が273万円(税別)から、大規模向けの「i430」が637万円(同)から。初年度1億円の販売をめざす。


(川島 弘之)

2009/5/19 11:33