専用ハードが不要、仮想サーバー上で動くソフト型ロードバランサー


 株式会社インフォーテックは5月26日、株式会社ココリンク製の仮想サーバー上で利用可能なロードバランサー「バーチャルロード Ver.2.0」を発表した。同日から販売・出荷を開始する。

 バーチャルロードは、トラフィックの負荷分散を行う仮想ソフトアプライアンス型のロードバランサー。仮想サーバー上で稼働させられるため、ハードウェア製品のように発注から納品まで期間を置かず、仮想環境が整っていればすぐに運用に入れるのが特長。仮想マシン用イメージとして提供されるため、OSインストールなどの作業も必要ないという。

 仮想サーバーの管理ソフトで一元的に管理することが可能で、これにより、仮想サーバーの提供するリソース配分機能や冗長化機能を自動的に持たせることが可能。負荷分散の機能としては、レイヤ4のトラフィックに対応する。分散方式としては、Least-Connection(負荷が最小のものへ配分)、Round-Robin(複数台のサーバーに順番に配分)をサポート。指定アドレスの範囲にあるサーバーを自動的に管理対象とすることが可能で、NATやGatewayトポロジーやアクセス元IPアドレスによるパーシステンスもサポートする。

 そのほか特長となるのが、Active-Active構成に対応する点。高スループット・高信頼性が実現できるほか、ロードバランサー間でTCPセッション情報やコネクション情報をミラーリングできるため、障害時にロードバランサーの切り替えが発生しても、セッションを切断することなくサービスを継続できる。

 管理は、SSLによるリモートからのWeb管理機能で行える。

 対応仮想環境は、VMware ESX/ESXi 3.5、VMware Server 2.0。価格は88万円(税別)。


(川島 弘之)

2009/5/26 16:32