米Microsoft、新検索ブランド「Bing」を発表-6月3日正式ローンチ


 米Microsoftは5月28日(米国時間)、最新の検索エンジンおよびコンシューマブランド「Bing」を発表した。検索を前進させた「意思決定エンジン」と位置づけ、大々的に売り込む。Bing.comは6月3日に正式ローンチとなる。

 Bingは、「Live Search」の次期版として、開発コード名「Kumo」で開発を進めてきた。今日の検索エンジン技術に新しいアプローチを加え、高速と情報量を特徴とする。検索の精度/関連性、ユーザーエクスペリエンスなどを強化した

 精度/関連性では、最適と思われる結果を表示する「Best Match」、さらなる情報を提供するサイトにリンクする「Deep Links」、検索結果の関連性を把握できる「Quick Preview」、1クリックで情報にアクセスできる「Instant Answers」などの機能を提供する。

 ユーザーエクスペリエンスでは、検索結果を組織化してエクスペリエンスを改善する。画面の左側にナビゲーションを容易にする「Explore Pane」を配置、検索結果を直感的に把握できるようグループ化する「Web Group」、異なるカテゴリーを表示する「Related Searches」「Quick Tabs」などを用意する。

 また意思決定のための機能として、利用シナリオ向けに「Bing Engine」を最適化した。たとえばショッピングの際、「Sentiment Extraction」によってユーザーの意見や専門家レビューなどインターネット上の情報をフィルタリングして表示。意思決定を支援するという。

 同社はBing.comに合わせ、「Virtual Earth」を「Bing Maps for Enterprise」に、2008年4月に買収した航空運賃予測のForecastの技術を「Bing Travel」とすることも発表している。また、Live Searchで展開したキャッシュバックプログラムをBingでも展開する。



(Infostand)

2009/5/29 08:57