NRI、障害時の自動診断・復旧機能などを搭載した統合運用管理ツール新版


 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は6月1日、統合システム運用管理ツールの新版「Senju Operation Conductor Ver.10.0」と、サービスデスクツールの新版「Senju Service Manager Ver.10.0」を販売開始すると発表した。

 Senju Operation Conductorは、エージェントレスで導入可能な統合システム運用管理ツール。新版では、これまでオペレーターが手動で実施していたシステム障害時の診断・復旧作業を、システムが自動で実行できるようにした。発生したイベントの切り分けを実施し、その結果に応じた複数パターンの対応を自動的に行う。また、VMware環境のシステムを一元的に監視、運用、管理できるようになったため、仮想環境でのシステム障害時の作業ミス削減が期待できるという。価格は最小構成で50万円(税別)から。

 Senju Service Managerは、ITILプロセス実践を支援するWebベースのサービスデスクツール。新版では、ITIL準拠の分析機能を強化しており、運用処理中に発生したイベント履歴などを、グラフや図表形式で出力できるようになった。これによって、ITサービスの提供状況や課題の可視化と、ITILに準拠したITサービスの品質向上、コストの最適化を実現するとしている。加えて、ワークフローの差し戻し設定のサポートなど、ワークフロー機能の強化が図られている。価格は最小構成で380万円(税別)から。

 NRIでは2009年度中に、Senju Operation Conductor Ver.10.0は70社、Senju Service Manager Ver.10.0は30社への導入を目指している。


(石井 一志)

2009/6/1 17:11