IIJ-Tech、「誤送信防止」や「暗号化」も可能な統合メールソリューション


 株式会社アイアイジェイテクノロジー(以下、IIJ-Tech)は6月3日、統合メールセキュリティソリューション「iiMail Suite」を発表した。7月1日から提供開始する。

 iiMail Suiteは、「メールサーバー機能(iiMail Mail Server)」「メールアーカイブ/監査機能(iiMail Archive/Audit)」「誤送信防止機能(iiMail Caution)」「暗号化機能(iiMail Encryption)」を提供する統合ソリューション。各機能はそれぞれ独立しており、ユーザーの既存メール環境に必要な機能だけを導入することが可能。複数の機能を導入しても管理画面は一元化されているため、メールシステムの運用負荷を軽減できるという。

 メールサーバー機能は、2006年に同社がオープンソースを基に独自開発した「iiMail」を利用。アーカイブ機能では、送受信メールを保存するだけでなく、ヘッダ・本文・添付ファイルに含まれるキーワード検索や、メールサイズなどによる検索に対応。検索結果から対象メールを個別・一括ダウンロードすることもできる。

 監査機能では、設定した監査ポリシーに従って、上長などの第三者が送信メールのチェックを行える。管理画面にて送信内容を確認し、承認・否認ができ、監査後の証跡も残せる。

 誤送信防止機能では、送信メールを一時保留。ユーザー自身が管理画面にて内容を再確認した上で、送信を実行できる。送信先ドメインやアドレス、添付ファイルの有無といった保留ポリシーが設定可能。

 暗号化機能では、設定した暗号化ポリシーにより、送信メールの本文と添付ファイルを自動暗号化。受信者は別途送付される復号パスワードを入力することで、メールの閲覧が可能となる。このパスワードは、送信ドメイン・アドレス単位で固定のものを設定することも、ランダム生成し自動で受信者へ送信することも可能。暗号化方式としては、Camellia暗号(ブロック長128ビットの暗号化方式。AESと同等の強固)を採用する。

 1~500アカウント時の価格は、iiMail Mail Serverが375万円、同 Archive/Auditが118万2000円、同 Cautionが111万3000円、同 Encryptionが111万3000円。アカウント数が501~1000、1001~1500と増えるごとに金額が上がる。


(川島 弘之)

2009/6/3 11:59