日本HP、柔軟な拡張に対応した無線LANアクセスコントローラほか


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は6月3日、無線LANアクセスポイント「HP ProCurve MSM317 WW Access Device」(以下、MSM317 WW)と無線LANコントローラ「HP ProCurve MSM760/765zl」を発表した。いずれも7月2日の発売を予定する。

 新製品のうちMSM317 WWは、ホテルや飲食店などでの利用に特化した無線LANアクセスポイント。薄型パネル状で壁面に埋め込むタイプになっているため、ホテルの客室などにおいても、周りのデザインを壊すことなく設置できるという。有線のインターフェイスは4ポートの100BASE-TX/10BASE-Tスイッチと、1ポートの100BASE-TX/10BASE-Tポートを備えるほか、スイッチのうち1ポートはPoE給電にも対応しており、IP電話機を含めた室内のネットワークインターフェイスを1台で統合できるという。価格は4万1790円。

 一方のMSM760/765zlは、日本HPの無線LANアクセスコントローラ「HP ProCurve MSM 700シリーズ」の最新機種。同社の無線LANアクセスポイントと組み合わせることで、高いパフォーマンスを持った無線LAN環境を構築し、維持できるという。無線LANアクセスポイントは標準で40台を管理でき、ライセンスの追加によって40台ずつ、最大200台までの段階的な拡張を可能にしている。加えてMSM765zlは、シャーシ型の有線ネットワークスイッチ「HP ProCurve Switch 8212zl/5400zl」に搭載できるので、有線、無線のネットワーク環境が一元管理可能になり、管理性が向上するとしている。価格は、MSM760が35万9940円から、MSM765zlが87万6540円から。


(石井 一志)

2009/6/3 19:02