日立ソフト、Java EE 5に対応したコード診断ツール新版


 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(以下、日立ソフト)は、集中型Javaコード診断ツールの新版「anyWarp CodeDirector V6.0」を6月4日より販売する。新たにJava EE 5に対応したため、Java EE 5が普及しているオフショア開発の受け入れ時などに適用することで、検収を強化できるという。

 anyWarp CodeDirectorは、Java開発のコーディングルール違反を、プロジェクト全体で組織的にチェックできるコード診断ツール。Eclipse上でコード診断を実行する機能によって、開発者自身が、自分の担当しているソースコードを随時チェックできる仕組みを提供するほか、構成管理ツールと連携して自動的にソースコードを取り出し、コード診断を実行するプロジェクトマネージャ向けの機能も備えている。

 今回の新版では、Java EE 5(Servlet 2.5/JSP 2.1)に対応したことが大きな強化点で、EL(Expression Language)式を使ったJSPのソース診断もできるようになっている。近年では海外へのオフショア開発委託が拡大しているが、そうした場合にはJava EE 5を適用した開発が行われるケースが多いことから、オフショア開発委託先からのソースコードの受け入れ時に、コード診断によるチェック体制を強化できるという。

 価格は、10ユーザー版で105万円から。日立ソフトでは、増加するオフショア開発の受け入れチェック時に利用する標準ツールとして位置付け、年間500ユーザーライセンスを目標に販売を進める計画である。


(石井 一志)

2009/6/4 15:21