丸紅情報、ネットワークの自動最適化機能を備えた10GbE対応監視ツール新版


 丸紅情報システムズ株式会社(以下、丸紅情報)は6月5日、米InMonのsFlow対応ネットワーク監視ツールの新版「トラフィック・センチネル バージョン4.0」を同日より販売開始すると発表した。価格は250万円(税別)から。

 トラフィック・センチネルは、米InMonが開発した10Gigabit Ethernet(GbE)対応のネットワーク監視ツール。1システムで5万ポート以上をモニタリングできる性能を備えており、トラフィックの使用状況を常時監視・分析することで、ネットワーク上で起こっている問題の原因を特定できるという。プロトコルは、SNMPだけでなく、sFlow、シスコのNetFlow、ジュニパーのJ-flow、HPのExtended-RMONなどをサポートしている。

 新版では、監視情報を分析し、状況に応じて送受信データの流通経路や流量を制御する「トラフィック・コントローラー」機能を追加した。しきい値を超える量の通信を感知した場合に、自動でLANスイッチの設定を変更し、通信の流量を半分に絞る、といったことが可能になるため、ネットワークの状態をリアルタイムかつ自動的に最適化できるという。加えて、IPv6とVPLS(Virtual Private LAN Service)に対する情報収集・監視機能が強化されている。さらに、ポートスキャンの痕跡を収集しレポートする機能が追加されているので、不正侵入を試みる活動の早期発見と攻撃者の特定に役立つとのこと。

 価格は250万円(税別)からで、年間保守契約に加入しているユーザーに対しては、無償でアップグレード版が提供される。丸紅情報では、通信キャリア、大企業、官公庁や各種サービスプロバイダなどを中心に販売を進める意向で、1年間に1億5000万円の売り上げを目指すとしている。


(石井 一志)

2009/6/5 12:00