MS、6月の月例パッチはWindows、IE、Office関連の計10件


 マイクロソフトは5日、6月10日に公開を予定している月例のセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)の事前情報を公開した。今回は、Windows関連6件、Internet Explorer(IE)関連1件、Office関連3件の、合計10件の修正パッチが予定されている。

 脆弱性の最大深刻度は、4段階で最も高い“緊急”が6件、2番目に高い“重要”が3件、3番目に高い“警告”が1件。“緊急”6件の内訳は、Windows関連が2件、IE関連が1件、Office関連が3件となっている。

 Windows関連で最大深刻度が“緊急”の脆弱性のうち、1件はWindows XP/2000およびWindows Server 2003に影響があり、もう1件はWindows Vista/XP/2000およびWindows Server 2008/2003に影響がある。脆弱性の深刻度はどちらもWindows 2000のみが“緊急”で、その他のOSは“重要”以下の評価となっている。

 IE関連の脆弱性は、Windows Vista/XP/2000およびWindows Server 2008/2003環境の、IE 8/7/6/5.01の各バージョンに影響がある。最大深刻度はいずれも“緊急”。ただし、Windows Server 2008/2003環境では深刻度は“警告”となっている。

 Office関連の脆弱性は、Word関連1件、Excel関連1件、Office全般関連1件の計3件。いずれの脆弱性も、Office 2007/2003/XP/2000(およびWord/Excelの単体製品)に影響があるが、深刻度はOffice 2000のみが“緊急”で、その他の製品は“重要”となっている。

 また、WordとExcelの脆弱性は、Mac用製品のOffice 2008/2004 for Macにも影響がある。このほか、無料配布されている閲覧ソフト(Word Viewer、Excel Viwer)や、Office 2007互換形式パックなどにも影響がある。これらの製品の深刻度もいずれも“重要”となっている。



(三柳 英樹)

2009/6/5 14:33