アイシロン、バックアップ能力を拡張するアプライアンスとクラスタストレージ向け新OS
中央の黒い筐体が新製品の「Backup Accelerator」 |
アイシロン・システムズ株式会社(アイシロン)は6月10日、自社クラスタストレージ向けの最新OS「OneFS 5.5」とレプリケーションソフト新版「SyncIQ 2.5」、バックアップ能力を拡張するアプライアンス「Backup Accelerator」を発表した。いずれも同日より提供を開始している。
OneFSは、クラスタストレージ「Isilon IQシリーズ」向けのOS。新版では、5PB以上の容量と45GB/秒のトータルパフォーマンス、170万IOPSの処理能力を単一ファイルシステムで提供できるという。さらに、これに含まれるデータ保護アプリケーション「FlexProtect」の新版によって、ストレージの取得と管理にかかるコストを削減しつつ、システムの効率性が大きく向上するとした。またレプリケーションソフトのSyncIQ 2.5では、速度、インテリジェンス、効率性が向上している。
なお、OneFS 5.5のリリースを記念して、アイシロンでは「らくらく購入キャンペーン」を9月30日まで実施する。3つのセットが用意されているが、例えば「Isilon IQ 5400S」(16.2TB)のセットでは、3台の同製品とInfiniBandスイッチをあわせて、参考価格1480万円で提供する。
一方のBackup Acceleratorは、アイシロン製クラスタストレージ製品のバックアップ能力を高めるためのアプライアンス。1台あたり同時に4ストリーム、最大480MB/秒のバックアップパフォーマンスを備えており、ファイルベースのバックアップ時間を短縮できるという。また、1台追加するごとに、リニアにバックアップパフォーマンスを向上させられるほか、Isilon IQのストレージクラスタに、約1分足らずで追加できる簡便さも特徴とのこと。
インターフェイスは4Gbps FC×4と、ストレージクラスタ接続用のInfiniBandを備えている。ノードあたりの参考価格は620万円。
2009/6/10 11:50