東芝ソリューション、数十TBのXMLデータを高速検索できる「TX1 V3」


 東芝ソリューション株式会社は6月10日、大容量XMLデータベースの新版「TX1 V3」を発表した。ドキュメント管理/部品管理システムなど、大容量のXMLデータを扱うシステムの中核商品として、同日より販売開始する。

 TX1は、分散配置したXMLデータを並列検索することで、TBクラスのデータでも高速に検索できるXMLデータベース。XMLデータの階層構造を自動抽出して索引化する「スキーマ・アナライザ技術」や、抽出した構造情報と語彙(ごい)検索情報を統計分析して、最適な問合せプランを生成する「クエリ・オプティマイザ技術」などで高速検索を可能にしている。

 新版では、新開発の分散並列検索技術「Distributed Parallel Search(DPS)」を実装。検索や更新などを行うデータベースサーバー「TX1サーバ」を複数管理する「TX1コーディネータ」から、同時並列的に指示を出すことで、数十TBクラスの高速処理を実現している。

 このほか旧版のTX1 V2と比べて、データベースサイズを最大40%縮小。データの登録性能と検索性能を最大2倍に高速化するなど、基本性能についても向上している。

 価格は、TX1 V3が472万5000円/CPU、TX1コーディネータが630万円/CPU。構成例としては、TX1サーバ(2CPU)4台とTX1コーディネータ(1CPU)1台でDPS構成を組んだ場合、4410万円となる。


(川島 弘之)

2009/6/10 17:26