米Adobeが「Acrobat.com」正式版を発表、有料版を開始


 米Adobe Systemsは6月15日(米国時間)、オンラインサービス「Acrobat.com」の正式版を発表、2種類の有料版「Premium Plus」と「Premium Basic」の提供を開始した。また、スプレッドシート「Acrobat.com Table」のプレビュー版も公開した。

 Acrobat.comは、ワープロ「Buzzword」とWeb会議「ConnectNow」、PDF変換、ファイル共有などのアプリケーションをオンラインで提供するサービス。2008年6月にパブリックベータとして公開し、すでに500万件の登録があるという。

 正式版に移行するにあたって、機能制限を撤廃し、電話とWebによるサポート付きの有料版を発表した。Premium Basicは、ConnectNowでの接続ユーザー数が5人、PDFファイルへの変換を月5件利用できる。Premium PlusはConnectNowのユーザー数は20人、PDFファイルへの変換は無制限となる。Buzzwordは引き続き無料。

 料金は、Basicが月額14.99ドルまたは年額149ドル、Plusは月額39ドルまたは年額390ドル。現在、北米からのみ利用可能となっている。

 同日プレビュー版が公開されたAcrobat.com Tableは、基本的な表計算機能を利用できるアプリケーション。5月に公開した「Acrobat.com Presentation」とともに、Acrobat.com Labsで無料で提供する。

 Acrobat.comでは今後、モバイルからのアクセス、チームコラボレーションのための共有ワークスペース、「Adobe Flash Platform」ベースのリアルタイムのドキュメントコラボレーションツール、「Microsoft Outlook 2007」との連携などの機能を提供していく予定。



(Infostand)

2009/6/16 08:55