NEC、ウイルス対策ソフトの監視機能を実装したクラスタソフト「CLUSTERPRO X 2.1」


 日本電気株式会社は4月16日、高可用性クラスタソフトウェア「CLUSTERPRO X 2.1シリーズ」を発表した。同日より販売を開始する。

 CLUSTERPRO Xは、分散型システムを構築する上で必要な機能・技術を備えたクラスタソフトウェア。複雑化する企業内システムを統合的に管理するための機能を備えるほか、自動的に障害を検知して正常なサーバーへの業務引き継ぎを行えるという。

 今回発表された新版では、ウイルス対策ソフトの監視機能を新たに追加。これにより、ウイルス対策ソフト自体に障害が発生した場合でもそれを検知し、正常に動作しているサーバーに切り替えを行えるとしている。

 また、OracleやSQL Serverなどのデータベースに対し、データベースの更新を任意のタイミングで一時的に停止し、バックアップをする際のデータベースの整合性を保つ機能も追加。そのほか、共有フォルダの設定を、稼働中のサーバーから待機中のサーバーへ自動反映する機能も新たに追加されている。

 価格は、2CPUライセンスで60万円(税別)から。オプションの「CLUSTERPRO X Anti-Virus Agent 2.1」は2ノードライセンスで30万円(税別)から。同社では、CLUSTERPRO Xシリーズ合計で、今後3年間に200億円の販売を目指すとしている。





(福浦 一広)

2009/6/16 12:05