フィードパス、10名まで無料で使えるSaaS型カレンダー「feedpath Calendar」

余分な画面要素を取り除いたシンプルさがウリ

 フィードパス株式会社は6月16日、SaaS型グループカレンダー「feedpath Calendar」ベータ版を同日より提供を開始したと発表した。10ユーザーまで無償で利用可能。

 feedpath Calendarは、グループカレンダーとして必要な機能のみを搭載したシンプルなSaaS型カレンダーソフト。操作の妨げになるような画面要素をすべて排除し、画面の切り替えやデータ表示などを1クリックで行えるシンプルな画面デザインを採用しているのが特長。また、10名以下であれば無償で利用できるのも特長となっている。


feedpath Calendarのポジショニング10ユーザー以下の小規模環境のほか、グループウェアを使っていない層などにもアピールfeedpath Calendarの主な機能

 提供される機能は、予定の共有と設備/施設の共有。予定は、個人週表示・個人月表示・グループ週表示の3つに対応。メインビューには時間軸で確認可能な個人週表示を採用している。設備/施設の共有は利用ユーザー数にかかわらず自由に登録可能。また、祝祭日設定では、独自の休業日を登録して利用することもできる。


feedpath Calendarのメイン画面。1日のスケジュールを30分刻みで表示個人月表示の画面。繰り返しの予定や重なっている予定などが視覚的に確認できる設備予約の画面。ユーザー数に関係なく、いくつでも登録可能

シンプルな管理者メニュー。独自の休業日なども設定可能CSV形式の予定をインポートできるほか、iCalendar形式の予定のインポートにも対応

 feedpath Calendarの動作環境は、WindowsがInternet Explorer 6/7/8、Firefox 3.x、MacがSafari 3.x、Firefox 3.x。

 今後、国内3キャリアおよびiPhone・Androidに対応したモバイルアクセス機能を夏をめどに提供する予定。また、APIを公開することで、他社サービスとの連携も行っていくとしている。

代表取締役社長CEOの津幡靖久氏
今後の予定

 同社代表取締役社長CEOの津幡靖久氏は、「グループウェア市場は飽和感があるといわれているが、従業員数50名以下はまだまだ開拓の余地がある。今回発表したfeedpath Calendarはシンプルな構成とグループでの情報共有のしやすさにこだわった。また、今後APIを公開する予定なので、このAPIを使って他社製品とのデータのやりとりも可能になる」と、シンプルさとSaaS形式で提供されている特長を紹介。「Googleカレンダーを使われるユーザーも増えているが、グループでの情報共有には不向き。それに対してfeedpath Calendarは、グループでの情報共有を意識して作られているのが特長。Googleカレンダーを使うユーザーが増えているが、そうしたユーザーに対してアピールしていきたい」と述べた。

 有償サービスの提供は2009年第4四半期の予定。津幡氏は、「10ユーザー以下であれば、引き続き無償で提供する」と説明。同社では、年内に3万ユーザーの利用を目指すとしている。

 「これまで、他社製品を中心にSaaS事業を展開していたが、今後は自社プロダクト中心のSaaS事業を展開していく。まだまだすき間のマーケットは存在しているので、今回のfeedpath Calendarを皮切りにさまざまな製品を投入する」(津幡氏)と、独自開発したSaaSアプリケーションを積極的に提供していく考えを示した。



(福浦 一広)

2009/6/16 16:17