Azure上でアプリを開発しよう-マイクロソフトがクラウド開発コンテストを実施


 ベータ公開が行われている米Microsoftのクラウドサービス「Azure」。このAzureの利用者拡大を目指し、全世界のユーザーを対象とした開発コンテスト「new CloudApp()」が開催されている。今回、new CloudApp()の日本地域での運営を担当しているマイクロソフト株式会社デベロッパー&プラットフォーム統括本部 カスタマーテクノロジー推進部 マーケティングマネージャの大森彩子氏に、開催中のnew CloudApp()について伺った。

new CloudApp() のWebサイト

 new CloudApp()は、Azure Services Platform上に構築されたクラウドアプリケーションを対象に実施される開発コンテスト。使用する言語は、.NETまたはPHP。構築するクラウドアプリケーションに関しての制限は設けられていない。既存のWebアプリケーションなどをAzure対応アプリケーションにして応募することも可能だ。対象は、.NETやPHP開発者。18歳以上であれば誰でも参加可能だ。

 コンテストのカテゴリーは、全世界の開発者を対象とした「International」、米国在住の開発者を対象とした「US - .NET Applications 」「US - PHP Applications」の3つ。日本から応募する場合は、「International」が対象となる。大森氏は、「インターナショナルでは範囲が広いので、日本オリジナルでアワードを用意しています」と説明するように、日本国内からInternationalに応募した開発者を対象に、「Japan Award Grand Prize(一般/学生)」「Japan Community Winner」の3つのアワードが用意されている。

 new CloudApp()の狙いについて、大森氏は、「クラウドサービスは他社も手がけていますが、コンテストという機会はあまりありません。また、クラウドの特性を生かし、コンテスト自体も全世界を対象に実施していますので、開発したアプリケーションが日本以外の国でも利用される機会があるのは魅力的です。個人的には、学生の方々には大きなチャンスでもあるとおもっていますので、積極的に参加していただきたいですね」と、ワールドワイドでのコンテストであること、クラウド環境でのアプリケーション開発という可能性の高さを挙げた。

 応募期間は、6月1日から7月10日1時まで。応募は個人単位で、一人1点に限られている。

 「クラウドサービスなので、さまざまなWebサービスとマッシュアップした作品を期待しています。また、既存資産をうまく生かして、短期間で作っていただくことも期待しています。クラウドをどう生かすか、アイディア勝負ですので、さまざまな作品を期待しています」と、新サービスらしい柔軟なアイディアを生かした作品での応募を期待していると述べた。





(福浦 一広)

2009/6/17 00:00