米Citrix、無料サーバー仮想化ソフトの最新版「XenServer 5.5」を提供開始


 米Citrix Systemsは6月16日(米国時間)、無料で提供しているサーバー仮想化ソフトウェアの最新版「Citrix XenServer 5.5」と有料の管理ツール「Citrix Essentials for XenServer and Hyper-V 5.5」を発表、提供を開始した。

 Citrixは2009年3月31日にXenServerの無料提供を開始しており、バージョン5.5はその最新版となる。APIにより各種バックアップツールを統合管理できる統合バックアップ、「Active Directory」の統合、ゲストOSサポートの拡大などが強化点となる。

 仮想ディスクフォーマットでは、米VMwareの仮想ディスクフォーマットをXenServerのフォーマットに変換可能となった。フォーマット変換ツールでOVF(Open Virtualization Format)、OVA(Open Virtual Appliance)、XVA(XenServer Virtual Appliance)もサポート。これらの方式の仮想ディスクをXenServerで利用できるという。

 全体として管理を容易にし、統合を強化した。同社は、サーバー1台あたり5000ドルに匹敵する機能をそろえたとしている。世界50カ国以上のダウンロードサイトから無料でダウンロードできる。Citrixによると、XenServerを2カ月半前に無料にして以来、すでに10万を上回るユーザーがダウンロードしたという。

 Essentialsは、XenServer、または米Microsoftの仮想化技術「Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V」を管理するツール。最新版では、ストレージ統合の拡大、自動ラボ・ステージ管理、動的なワークロード管理などが新たに加わった。予想価格は2500ドル(サーバー1台)。






(Infostand)

2009/6/17 08:55