日本HP、WSS 2008ベースの中小規模向けNAS-iSCSIや重複排除にも対応


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は6月17日、中小規模向けのNAS製品において、ラインアップを拡充すると発表した。「HP StorageWorks X1000 Network Storage System」(以下、StorageWorks X1000)と「HP StorageWorks X3000 Network Storage System」(以下、StorageWorks X3000)の両シリーズを、7月下旬より出荷開始する。

 StorageWorks X1000/X3000は、Windows Storage Server(WSS) 2008 x64ベースの中小規模向けNAS製品。ファイルベースの重複排除機能を利用できるほか、iSCSIを利用したIP SANにも対応する。ハードウェアプラットフォームには、自社の最新x86サーバー「HP ProLiant G6」を採用しており、システム管理ソフト「Systems Insight Manager」「ProLiant Support Pack」も利用可能だ。

 新製品のうちStorageWorks X1000は、主に中小規模環境でのファイルサーバーや統合ストレージシステムに適しており、1U/2U/4Uラック型、ブレード型など、規模や用途に応じた9製品が用意される。ストレージ管理ツールとしては、ユーザビリティの高いネットワークストレージ「HP StorageWorks AiO」と同等のシンプルな操作性を実現する、「HP X1000 Automated Storage Manager Software」を搭載した。価格は47万2500円から。

 一方のStorageWorks X3000はクラスタ構成に対応したモデルで、Microsoftクラスタライセンスが付属する。ラインアップには、1U/2Uのラック型とブレード型が用意された。価格は66万1500円から。

 なお今回は同時に、超大容量ストレージシステム「HP StorageWorks 9100 Extreme Data Storage System」の最小構成を引き下げることも発表された。従来は、ストレージ部分の「キャパシティ・ブロック」が最小246TB、サーバー(クラスタファイルシステム)部分の「パフォーマンス・ブロック」が4ノードからの提供だったが、今後はそれぞれ最小82TB、2ノードからの提供となり、中小規模でのニーズにも対応するとのこと。




(石井 一志)

2009/6/17 12:10