日本HP、生保業界向けにSymantec DLP導入サービスを提供
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は6月18日、生命保険業界向けに情報漏えい防止ソリューションを同日より提供すると発表した。
同ソリューションは、シマンテックの情報漏えい防止製品「Symantec Data Loss Prevention(DLP)」と、その導入サービスを提供するもの。
生命保険業界では、ビジネスの性質上、顧客の機密データを多くやり取りする必要があり、情報漏えいのリスクを減らすことが必須となっている。そうしたニーズに応えるため、日本HPでは、従来のID管理、監査、認証連携、インシデント管理、ログ管理といったセキュリティソリューションやガバナンス策定に加え、シマンテックと提携しDLPソリューションの提供を開始する。
Symantec DLPはエンドポイント、ネットワーク、ストレージの3カ所での情報漏えいを防止する製品。オープンに共有されている個人情報を見つけ出し、暗号化サーバーに再配置したり、機密情報が添付されたメールを遮断したりすることが可能となる。
同製品のほか関連サービスとして、導入サービス、運用支援サービス、マネージドサービスを提供する。
導入サービスでは、セキュリティポリシー設定、ロール設計、ワークフロー設計などの「ビジネス設計」、ハードウェアのサイジング、OSパラメーター策定などの「技術設計」、インストール、テスト、移行などの「導入作業」を実施。価格は1000万円(税別)から。
運用支援サービスでは、初期導入後のビジネス・組織・業務プロセス変化に対応するため、ポリシーカスタマイズ、チューニング、ワークフローカスタマイズなどの運用を継続的に支援する。
マネージドサービスでは、Symantec DLPライセンス、導入サービス、運用支援サービスを包括し、複数年契約で提供。ライセンスと各サービスを個別に契約するよりも低価格で導入できるという。
このほか、生命保険業界向けのテンプレートを含む導入サービス「生保業界向けスターターパック」を用意し、初期導入時のセキュリティポリシー策定をよりスムーズに行えるようにしている。
今後、両社は共同でマーケティング活動を行い拡販に努めるほか、共同プロモーションの一環として、セミナーなどを実施する予定。
2009/6/18 16:29