F5ジャパン、FIPS 140-2 Level 2準拠のアプリケーションスイッチ
F5ネットワークスジャパン株式会社(F5ジャパン)は6月18日、FIPS(Federal Information Processing Standards)に準拠したアプリケーションスイッチ「BIG-IP 6900 FIPS準拠モデル」(以下、FIPS準拠モデル)を発表した。FIPSは情報処理に関する米国連邦標準規格で、同製品はFIPS 140-2 Level 2の認証を受けている。提供開始は7月の予定。
今回提供されるFIPS準拠モデルは、ミッドレンジのアプリケーションスイッチ「BIG-IP 6900」をベースに、FIPS 140-2 Level 2の認証を取得している点が特徴。暗号キーとデータの両方をハードウェアセキュリティモジュールに格納・処理・暗号化するため、高度なSSL通信のセキュリティを実現するという。
政府、金融機関、医療機関など機密性の高いデータを扱う組織・企業では、情報漏えいの防止のためにアプリケーショントラフィックを高い水準で暗号化することが求められているが、FIPS準拠モデルを導入すると、サーバー単位ではなくBIG-IPシステム上でのFIPSセキュリティの運用を実現可能。処理性能としては、2万TPSのSSLコネクション処理能力と、3.6Gbpsの暗号化通信処理性能を備えており、コンプライアンス準拠に要するコストを、20~25%削減できるとのこと。
2009/6/18 17:36