MSNチャットを利用したスパムキャンペーンが出現-英Sophosが警告


 ITセキュリティ企業の英Sophosは6月22日(現地時間)、“MSNチャット”こと「Windows Live Messenger」を利用する新しいスパムキャンペーンを発見したと報告した。MSNのチャット上で別のWebサイトに誘導して個人情報入力を求めるフィッシング詐欺で、今後、同様の手法がスパムフィルタ回避目的で使われる可能性があると警告している。

 Sophosのウイルス解析部門、SophosLabsが発見した。攻撃者はランダムにスパムメールを送り、ユーザーをMSNチャットに誘う。ユーザーが送られてきたMSNハンドルネームあてにMSNチャットを開始すると、女性を装ったコンピュータプログラムが応答し、Webカメラで自分の姿を見せるとして、用意したWebサイトに登録するよう求める。このサイトにアクセスすると、「18歳以上であることを確認する」として、個人データやクレジットカード情報の入力を求めるという。

 Sophosによると、このWebサイトは、アダルトWebサイトのプロモーションネットワークClickCash.comの加盟社に属しており、2009年5月に匿名で登録されているという。

 Sophosは今後、スパム対策ソフトウェアの回避や個人情報入力を誘導する目的で、こうした手法が使われる可能性があると警告している。



(Infostand)

2009/6/23 09:00