日本HP、IPv6をサポートしたルーティング分析・管理システムの新版


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は6月23日、ルーティング分析・管理ツールの新版「HP Route Analytics Management System(RAMS) v8.11」を発表した。7月1日より販売と出荷を開始する。

 HP RAMSは、IPネットワークの経路全体を可視化・分析できるソフトウェア。ルーティング情報をもとにするためネットワークトラフィックに負荷をかけないほか、ネットワーク構成や障害状況などをリアルタイムかつ視覚的に把握できる点が特徴という。また、OSPF、IS-IS、EIGRP、BGPといったルーティングプロトコルをサポートし、複数システムにまたがるような、複雑なIPネットワークを1台で同時に監視・分析できるとのこと。さらに、ルーティング設定変更のシミュレーション機能も備えており、経路設定の変更がネットワークに及ぼす影響を、事前に検証することも可能になっている。

 新版では、NGN(次世代ネットワーク)時代に向けて、IPv4ネットワーク向けに提供していたすべてのルーティングレポート、分析ツール、アラート、APIのクエリを、IS-IS/BGPを使用するIPv6ネットワーク、およびアドレスファミリの混在したネットワークで利用できるようになった。加えて、「HP RAMS iSPI for Enterprise VPN MPLS」オプションにより、レイヤ3 MPLS VPNに対応。また、トラフィック分析、トポロジーマップ、アラート機能といった基本機能を強化し、利便性の向上も図っている。


(石井 一志)

2009/6/23 12:07