富士通SSL、行・列単位でアクセス制限できるDB暗号化製品を販売


 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は6月23日、サイファーゲート株式会社のデータベース(DB)暗号化製品「eCipherGate」を、同日より販売すると発表した。

 eCipherGateは、DBの暗号化・復号とアクセス制御を自動で行う製品。アプリケーションとDBMSの間でデータの暗号化・復号を行う。利用者ごとに復号権限を付与できるので、関係者以外に中身を参照させない、セキュアなDB運用環境を実現するという。

 DBの列(データの項目)ごとの暗号化に対応。機密性の高い情報のみを部分的に暗号化できるため、検索スピードの劣化を最小限に抑えられる。利用者ごとに行・列単位でアクセス制限をかけることも可能。さらに暗号鍵はCD-ROMやネットワーク上のサーバーで管理可能にしたことで、セキュリティ強度を高めている。

 ミドルウェアとして動作するため、アプリケーションへの影響を最小限に抑えられる。このため、新規システムはもちろん、既存システムに組み込む際も大幅に手を加えることなく短期間で導入可能という。

 DBサーバーのCPUあたり、ライセンス価格が125万円(税別)から、保守費用が24万円(同)/年。そのほか導入支援サービスも用意し、価格は個別見積もり。富士通SSLでは、2年間で3億円の販売をめざす。




(川島 弘之)

2009/6/23 12:15