デル、SPARC環境からx86環境への移行プログラム-インテル、レッドハットと展開


 デル株式会社、インテル株式会社、レッドハット株式会社の3社は6月23日、SPARCプラットフォームを利用したSolaris環境から、x86プラットフォームへの移行・普及を推進するために協力すると発表した。この協業を受け、デルからx86プラットフォームへの移行プログラムを提供する。

 3社が発表した移行プログラムは、SPARC/Solaris環境から、x86/Red Hat Enterprise Linux環境への移行を推進するためのもの。対象となるサーバー製品群は、Sun Fire V、Sun SPARC Enterprise T、Netra、Sun Fire Eの各シリーズで、これらの環境を、Red Hat Enterprise Linux 5.xと、Xeon 5500番台を搭載するデル製x86サーバー「PowerEdge」へ移行させる。3社によれば、Xeon 5500を搭載するPowerEdgeでは、SPARC/Solaris環境と比べて、消費電力と設置面積を半分に抑えられるほか、3年間のTCOも最大1/11に抑えられるなど、優れた対費用効果を発揮できるという。

 また、導入前検証を含めた移行コンサルティングサービス、Red Hat Enterprise LinuxおよびJBossのトレーニングなどを提供。さらに業務アプリケーションのSIサービスを、デルのICS(インフラストラクチャ・コンサルティング・サービス)と、オープンソースおよびUNIXマイグレーションに実績のあるSIerとの連携で提供するとしている。

 なおこのプログラムの開始に伴い、「PowerEdge R410」を1社5万円で提供する、台数限定の検証用評価機キャンペーンも実施される。


(石井 一志)

2009/6/23 17:51